友人から秋田土産のバター餅をもらって、ちょっとびっくりしました。
「これ何?バターなんてちょっと北海道っぽいな」という感じです。
秋田といえば、私にとってはきりたんぽしか思い浮かびません。
秋田とバターが全然結びつかないです。
しかし、友人から聞いたところによれば、バター餅もこの地域では有名なお土産だとのことで、興味津々で食べてみることにしました。
さて、友人が秋田に何をしに行ったのか尋ねると、彼はお墓参りに行ったと答えました。
ただし、その時期は帰省の時期ではなく、郷里が静岡のはずなので、おかしいなと思いました。
「誰のお墓?」と聞くと、中学時代の恩師のお墓だということです。
彼はその先生の影響で音楽の道に進むことを決意したそうです。
先生のことを忘れたことはなかったのですが、風の噂で数年前に病に倒れ、亡くなったと聞いていました。
友人はその時からずっと、恩師のお墓を訪れたいと思っていたと語りました。
しかし、お墓の場所が分からず、なかなか実現できないでいました。
友人は探偵を雇ってお墓の場所を調べてもらったとのことでした。
そうなんです。故人のお墓を探せるのは探偵なんです。
市役所とかに聞いてもわからないそうです。
病気で亡くなった場合は病院、事故・事件なら警察かな?などと思いますが、どちらもお門違いだそうです。
探偵には、お墓探しや相続人探しの仕事もあることを下記のサイトで知りました。
私は友人の誠実な思いに深く感動しました。
恩師の影響で音楽の道に進んだ友人が、感謝の気持ちを表すために遠方まで足を運ぶ姿は、本当に心温まるものでした。
バター餅を食べながら、友人の物語に耳を傾け、彼の心の中にある特別な場所に思いを馳せました。