認知症だった祖母と祖父

認知症というのは本当に辛いもので、私の祖父と祖母は二人とも認知症の症状に苦しまされました。
何より認知症を発症してしまうとその家族もまた辛い思いをしなければなりません。
私の両親は祖父と祖母を自分たちで介護していきたいと考えていたのですが、認知症を発症してしまったためどうしても施設に入れなければ介護できなくなってしまいました。

ただ祖父と祖母のいいところは、認知症の症状が面白いというのか少し笑わせてくれるというのか独特だったんです。
認知症を発症すると怒りぽくなったり周囲に八つ当たりをしたりと攻撃的な一面が強く出る場合もありますし、祖父と祖母のようにおおらかな一面が強く出る場合もあるそうです。

二人のいる施設に遊びに行った時にはなぜなのかはわかりませんが、祖母は祖父のことを松平健だと言っていましたし、祖父は祖母のことを石川さゆりだと言って会話をしていたんです。
まるで2人の魂が乗り移ったかのようにあたかも自分たちが本当に松平健と石川さゆりかのように会話をしているのでおかしくて笑いが止まりませんでした。

私は子供達に迷惑をかけたくないので、認知症対策しようと思っています。
できれば認知症にはなりたくないですからね。